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生物多様性フォーラム

2010年名古屋で開催される、生物多様性条約第10回目締約国会議(COP10)(←詳しくはコチラを)のプレイベントに行ってきました。

自然農に取り組み、「奇跡のリンゴ」(幻冬舎)の著者としても知られる木村秋則さんの講演がRimg1826あったのです。

←会場で配られていた本日の記念品。

愛知県産ヒノキを使ったストラップ。守山作業所の方が作ったそうです。

「奇跡のリンゴ」の表紙に載っている木村さんは、実に味のある笑顔をしています。今日、お話をうかがってみて、木村さんは、この笑顔のとおりの方だと思いました。

農家に生まれた彼にとって、農業はいちばん嫌な仕事だったそうです。

けれどどうしてもやることになった時、テレビで見たアメリカの、機械化された、効率のいい農業をやろうと思った。最初はとうもろこしを作りました。ところが何者かが畑を荒らす。

ある日その現場を押さえたことがありました。それは親子のタヌキで、お母さん(タヌキ)が、子どもを守るかのように木村さんの前に立ちはだかったそうです。

木村さんはどうするか迷いました。けど、タヌキは逃がしてあげた。

それからは、とうもろこしの中でも歯抜けの実が欠けたようなものをタヌキ用に置いてあげることにしたそうです。

そうしたら、どうなったでしょう?

タヌキさんは、畑を荒らさなくなったんだそうです。

その時、木村さんは思いました。

「私が悪いんだ。私がタヌキの住処を畑にしちゃったから、タヌキは食べるものに困って、あんなことをしたんだな。」って。

その後3年間、タヌキの被害はなくなりました。

そしてりんごに取り組んだんですね、しかも、無農薬・無肥料で作ろうとした。
みんなから、バカだと罵倒され、呆れられ、見下げられ、家族に申し訳ないと思いながら、8年も無収穫の時期を耐えたんですね。

木村さんは言います。「たくさんのことをりんごの木から教えてもらった。」

でも、林檎は話して聞かせるわけじゃないから、木村さんが、注意深く見て、考えることをしなかったら、きっと何も得られなかったと思うのです。

たとえばこんな話をしてくださいました。

てんとう虫はアブラムシを食べてくれる益虫だ、と学校で習いました。

木村さんは、ある日、ごハンも食べずに半日てんとう虫を観察していたそうです。
その次の日も。

でも、てんとう虫はアブラムシをほとんど食べなかった!それどころか、アブラムシがてんとう虫の背中を歩いてたりして(笑。

その代わり、畑でハエとアブの幼虫がアブラムシを食べてくれていることに気がつきます。カエルがリンゴの害になる蛾を食べていることにも。

農薬を使っていたら、アブラムシは簡単に退治できます。

けれど、農薬を使っていたら、そうした小さな虫やカエルは死んでいたでしょう。

農薬を使わなくなったからこそ、そうした虫たちが生きられるようになって、アブラムシを食べてくれるようになった。そして結果的には農薬を使わなくてもよくなったわけだけど。

学校で習った“常識”を確かめもせず、ずっとそのまま鵜呑みにしていたら、こんな風に気づくことはなかったでしょう。

ゴハンも食べずに自分で観察していなかったら、こんな風に気づくこともなかったでしょう。

だからこそ、木村さんの言葉には、体験に裏付けられた説得力がありました。

生き物はそれぞれに役割があって生まれてきて、誰一人、なにひとつ、ムダに作られたものはない。

けれどその全体像や、それぞれの関連性を、人間は全部知っているわけじゃない。

木村さんだってそれは同じ。

でも、自分が気づいたことから、木村さんは大きな命のつながりを感じ取っていました。

自分もその輪の一員ということを、実体験としてわかっているというか。

それを津軽のあったかい言葉で語ってくれる。決しておしつけでも、声高でもなく。

農業に従事している方たちは、そういう意味で最先端の人だよね。

けれど誰もがそんな最先端の“現場”にいるわけじゃない。みんなが農業やってたら、それはそれで困るし。かくいう私も実感ない派(笑)。多くの人がそうじゃないかな。

けど、少しでも実感できたら、人の行動は変わると思う。

これからの地球のこと、ここに生きるすべての生き物たちのこと、そんな大きなことに向き合う時、自分たちひとりひとりが本当に何ができるのか、考えても漠然としちゃうけど、少しずつでも実感できる機会をつくっていくことが必要なんだなぁと思いました。

お互いの今いるところから、発信していけばいい。受け取っていけばいい。

それぞれの持ち味を生かして。

生物多様性って、お互いの個性を認めて生かしあうことにつながるんじゃないかな。

これ、まんま今の私のテーマでもある!

いま、テレビを見ていたら、キャスターが「自分で農業やらなくても、農家が作ったものを食べることでも地球環境を守ることになる。」って話していました。前後の脈絡不明ですが、これよくない?これなら、誰でもできることだよね!

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コメント

木村さんは、とても自然な人でしたsun
ある意味天然というか(笑。
あったかくて、飾らなくて、きっと誰にでも同じ態度で接する人なんじゃないかな。

inoemon家の人たちにも同じにおいを感じますwink
「環境」だ「地球」だと頭でっかちに論じるんじゃなくて、
こんな風に毎日の生活をちゃんと楽しめる人が
地球のためにはいいんじゃないかなぁ☆

inoemonさんのブログにときどき見かける、こういう生活、私は大好き♪
inoemonさんにはあたりまえかもしれないけれど、私にはとってもうらやましいです。

タヌキのことも心配してあげる優しさ。
いいですね~♪木村さんのお話聞いてみたい☆

うちは定年リタイアした父親が作った沢山の野菜を、母親が漬物にしたり、私がデザートに変身させて食べてます☆こんなことでも地球のためになってるかな?

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