2015年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

発掘はコチラ

  • カスタム検索

« またまた未知の世界へ | トップページ | 美術品 »

夏時間の庭

Rimg1489タイトルだけでまず観たいと思ってしまった映画です。

75歳になった母の誕生日を祝い、フランス在住の長男一家、中国で働く次男一家、アメリカで活躍する長女が久しぶりに育った家に戻ってきます。

緑の庭が美しいファミリーパーティから始まる冒頭のシーンは、一昔前の古きよき時代のような家族の風景が広がります。庭に大きなテーブルを出し、自家製の料理とワインと笑顔をみんなで。

一見幸せな家族のひとコマのようですが、誕生日の主役である75歳の母は自分の死後のことを冷静に見つめていたのでした・・・。

                        ***

残された家。有名な画家だった大叔父のコレクション。この家は有名な画家の描いた絵が無造作に壁にかかっていたり、美術館やコレクターが喉から手が出るほどほしいアール・ヌーヴォーの家具調度などが生活の中で普通に使われていました。

その持ち主である母が亡くなった後、莫大な遺産相続をどうするかという問題が3人の子どもたちにのしかかります。母の思い出をそのまま残したいと願う長男と、それぞれ外国で生活し、もうフランスに住むことはないだろうと言う次男と長女。

思い出はあっても、子どもたちはそれぞれに自分たちの生活を生きていかなくてはならなくて、結局、家も美術品のコレクションも売却することになるのです。

                        ***

ちょうど祖母が亡くなり、祖母の生活をどう後片付けするのか親族で集まったせいか、この映画の内容が人ごとじゃないというか身にしみて感じられました。

私たちも祖母の生活していた品々を、丸ごとゴミ袋に入れ替えて捨てるしかなかった。

中には懐かしい、思い出の品もあったのにね。

持ち主である祖母がどれほど大切にしまっていたか、保存状態を見ればわかるものでも、私たちは捨てるしかなかった。

それは物を捨てているというより、祖母の生きてきた生活や人生そのもの、祖母自身を捨て去っているような気がして、心が痛んだのでした。

でも、この映画を観て、それはやっぱり違うと思い直すことができました。

彼女が大切にしていた庭や家や調度品は、新しい持ち主へと引き取られていきますが、それを使っていた人々の思い出とともに、それらの記憶は子どもたちや孫の心に引き継がれていくのですから。

« またまた未知の世界へ | トップページ | 美術品 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« またまた未知の世界へ | トップページ | 美術品 »