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若冲と江戸絵画展

愛知県美術館で開催中の『若冲と江戸絵画展』へ行って来ました。

観たばっかりで、息子にもぜひ観てもらいたいと思ったほど素晴らしい内容でした。

(絶対、引っ張ってでも、連れて行こうと思います!)

いくつもおもしろさがありました。

例えば、両極の美。

色彩の美しさと白黒の潔さ。美しい色をいくらでも使った鮮やかな色合いの絵を描くかと思えば、墨一色で表現する絵もあり。

緻密さと大胆さ。細やかな筆使いで細密な絵を描くかと思えば、大胆に空白を残したわざと描きこまない絵もあり。

例えば、二次元の紙に時間と空間を入れる世界観。

屏風に描かれた花は、右端に春の桜が描かれ、左にいくに従い、夏、秋、冬のそれぞれの花が描かれています。画面の右から左へ季節が移ろうのです。

光と影。金の下地が朝の光の中ではシャープな金色となって見え、夕の光の中ではほのかな暖かい金色となって画面を包み込みます。時間の流れとともに変わる光の状況までを計算に入れて描いているのでしょうか。

これは実際に光を調節して見せてくれるコーナーがあり、その効果がはっきりとわかりました。

それからふと思ったことなんですが、縦長の世界って絵画では珍しい方じゃないでしょうか。西洋の絵画は画面が横長の四角形が多いと思うんです。もちろん今回の展示でも横長のものはありますが、掛け軸とかって画面が縦長ですよね。屏風も全体は横長でひとつの世界を作っていますが、ひと折れひと折れ、縦長の場面に区切ることができる絵もあります。個でも全でも絵になるようです。

一見制限があって狭く見える縦長の画面の上下を使って、奥行きや時間の流れを感じさせるというのはスゴイと思いました。すべてを描き込まない、引き算の美で成り立つ世界なんでしょうね。西洋の絵画は私には足し算の美というか、完全を求める絵のような気がします。余白があれば、そこに想像が働きますよね。そういう見る人も絵に参加できる遊び心のようなものがあると思いました。

それと屏風の不思議さ、素晴らしさ。図録では屏風をまっすぐに伸ばした状態で写した写真が載っているのですが、それでは折れた状態で観る立体感が出ないのです。けれども平面で見ても、折れ曲がった状態で観ても、絵としては完璧です。なんかそれって不思議な感じがするのは私だけでしょうか?

Photo_4 それから掛け軸のおもしろさにもハマりました(^^*)。右の掛け軸は本物は見れなかったのですが、そのおもしろさの一端がよく出ているのでのっけてみました。

掛け軸って絵のまわりを取り囲むように裂(きれ)が配してあります。この部分を表具というそうです。掛け軸って絵だけじゃなくて、この表具もいろいろな趣向があっておもしろいです。絵にあった雰囲気の布地が使ってあったり、この掛け軸のように、表具自体にも絵が描いてあるものもあります。

表具の花の世界と、まん中の絵の中の花の世界は別々でもあり、どこかカブって繋がっているようでもあります。もし表具にこのように花が描かれていなかったら、まったく違う絵になっていたでしょう。上の方に描かれた蝶も含めて、すべてが揃ってこの絵が完成しています。

そういうのを観るのもすごくおもしろいです。

オフィシャルブログにはこのコレクションの持ち主ジョー・プライス氏のコメントが載っているので、こちらもオススメ。→http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/

これだけのコレクションが日本で公開されることはもうないそうです。

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絵画・美術」カテゴリの記事

コメント

ほんとに、ホントによかったですよ~(涙)
途中、展示替えがあったみたいだから
inoemonさんが観てて、私が観てない絵があるハズ!
その逆もまた!

良さをわかってもらえる人発見~☆
ねー、ねー、良かったでしょ♪♪
読んでたらもう一回行きたくなってきた!

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